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2024年3月19日 火曜日

パリの治安:もし盗難にあってしまったら

ブックマーク記事
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戦争や移民問題でヨーロッパは不安定な情勢が続いています。
テロなどの不安もありますが、旅行者が直面するトラブルの多くは盗難ではないでしょうか。

今回は自分の経験も踏まえて、被害後の対処についてまとめてみました。
ちなみに今年(23年9月)、ウィーンからフィレンツェへ移動途中で相方が盗難に遭いました(パリではありませんが…)
ヨーロッパの観光地では盗難が多いようで、被害届の作成も以前に比べスピードアップしています。

そんな経験則も含め、この情報が少しでもお役に立てれば幸いです。
状況によって、以下も併せてご覧ください。

まず盗られたものを確認

もし盗難に遭ってしまったら…。
私もiPhoneを少女たちに強奪さた時は、かなりパニくりました。
(友人の協力でどうにか気持ちを切り替えられましたが…😥)
慣れない旅先で心が折れそうになりますが、とにかく冷静に処理して、楽しい旅行に戻りましょう(旅行時間は有限です!)

ストリートチルドレンに囲まれた、突然見知らぬ人に近距離で話しかけられた、フレンドリーに軽いスキンシップをされた e.t.c…
異変に気づいたら、お財布、iPhone、パスポートなど、すぐに貴重品を確認。

犯人が、まだ近くにいる場合は、その場で周囲の人に助けを求めましょう。
「ピックポケット*!ピックポケット!」で通じると思います。
一人で追いかけたり等のアグレッシブな行動は禁物です!
とにかく、深呼吸をして落ちついてください。

*ピックポケット=スリ

次にやるべきことは?

その場で取り返せなかった場合は、ほぼ戻って来ないと考えてください。
次にやれることは次の2つです。

  1. 盗まれたクレジットカードや携帯電話の利用停止
    最近は、オンラインで停止手続きを行える会社もあります
    まずは、『カード名(携帯会社名)』と『停止手続き』で検索してみてください
  2. 被害届(PRE-DECLARATION DE PLAINTE)
    被害届を作成するために、盗難にあった住所と時間、犯人の特徴などを必ず記録しておきましょう
    海外旅行保険(クレジットカード付帯保険含む)スマホの盗難・紛失に対する保証(例:AppleCare+)等の申請で必要になります

現地の書類作成時間は約30分~2時程ですが、混んでいる時間帯はもっとかかることもあります。
被害内容(金額)とご自身の時間&労力を天秤にかけて届け出を出すか決めましょう。
盗まれた総額)を(警察署までの移動+手間+待ち時間)で割る作業の時給が出るので、その金額が高いと思った場合は警察へGo!

クレジットカードやスマホを停止する

二次被害を防ぐために、早めに盗難・紛失の連絡を入れましょう。

クレジットカード会社へ連絡

A. オンラインで手続き

最近は、オンラインでクレジットカードの利用停止もできるので、「カード名、クレジットカード停止手続き」で検索してください。

B. 電話で手続き

オンラインで手続きできない場合や海外緊急再発行の場合は、電話をかけましょう。
すべて日本語、24時間対応、通話無料です
しかし、混んでいて繋がらないことも多く、その時はコレクトコールなどを利用して直接かけた方が早い場合もあります。
それでも繋がらない時は、スマホでSkypeを利用するのが一番安かったです(経験談)

※海外緊急再発行カードの詳細については各社へお問い合わせください。
いずれのカードも日本国外のみで利用できる期間限定(渡航中のみ)のカードになります。

VISA0800-919-552(フランス国内電話から無料)
上記がつながらない場合は米国へ:+1-303-967-1090(コレクトコールOK)
VISAカードの種類(三井住友、DC等)によって別途受付番号や国際サポートサービスが用意されているので、事前確認をおすすめ。
2023年10月に実際にカードの緊急発行をしてもらいました。
ヨーロッパ圏は「ドイツ」で発行されます。
即日~翌日には発行され国際郵便+1~2日で届きます。
※ホテルで受け取れるようにフロントへの事前確認が必要ですが、カード会社にお願いすれば代行してくれます
MasterCard0800-90-1387(フランス国内電話から無料)
上記がつながらない場合は米国へ:+1-636-722-7111(コレクトコールOK)
VISAカードの種類(三菱東京、DC等)によって別途受付番号や国際サポートサービスが用意されているので、事前確認をおすすめ
JCB00-800-00090009(フランス国内電話から無料)
上記がつながらない場合は日本窓口:+81-422-40-8122(日本着信)
※「JCBプラザ ラウンジ」および「JCBプラザ」では、カードの紛失・盗難の際、希望すれば、カードの緊急再発を行ってくれる。
パリのJCBプラザ ラウンジでは、営業時間内であれば原則即日カードを受け取れる。
American Express0800-90-83-91(フランス国内電話から無料)
ゴールドカード:0800-90-86-29(フランス国内電話から無料)
Diners+81-45-523-1196(海外からのコレクトコールOK)

携帯電話キャリアへ連絡

”iPhoneを探す”などを一通り行って見つからなければ、緊急停止の手続きを行いましょう。
全キャリア24時間対応です。
各社とも自社携帯からは無料と記載されていますが、携帯が手元にないから困りますよね。。。
私の場合は、友人に借りてdocomoのiPhoneでソフトバンクに連絡しました😢(感謝)

docomo+81-3-6832-6600(docomo携帯からは無料)
海外の一般電話からかける場合:800-0120-0151
上記でつながらない場合:+81-3-6832-6600(有料)
※ダイヤル後、音声ガイダンスにしたがって番号を選択して操作してください。
紛失、盗難、各種お問い合わせ「1 」を選択
au+81-3-6670-6944(au携帯からは無料)
フランスの一般電話からの場合:00+81-3-6670-6944(有料)
フランスの一般電話その2:0800-90-0209(無料)
softbank+81-92-687-0025(ソフトバンク携帯からは無料)

警察に被害届を出す

観光地なら巡回しているポリスがいるので、すぐに被害報告を。
”ピックポケット(スリ)、ウォレット!モバイルフォン!パスポート!”等と伝えれば近くの警察署まで案内してくれます。
ポリスが近くにいない場合は、スマホで検索するか、日本大使館やクレジットカード会社に連絡して近くの警察署を教えてもらいましょう。

警察署の窓口で状況を説明すると、日本訳付きの被害届作成依頼書(PRE-DECLARATION DE PLAINTE)をくれます。

イライラしている時に見ると、不安を感じる日本語訳もありますが、十分機能するのでご安心ください。
住所や名前以外の質問は選択肢なので、簡単に記入できると思います。

ただし、調書作成時は英語(またはフランス語)での会話が必要になります。
最近はスマホに付いた翻訳機能もありますが(iPhoneで会話を翻訳:Apple公式ユーザーガイド)、自信のない方は保険会社やクレジットカード会社の現地デスクなどに連絡して電話越しの通訳に入ってもらうのも手です。

また、クレジットカードや旅行保険の会社にもよりますが、
最悪の場合、この「被害届作成依頼書」のみの提出でも承認される場合があります。

ちなみに私は空港で作成を試みた結果、タイムアップでギリギリ作成できませんでした😆
帰国後、ダメもとでクレジットカード会社へ事情を話した結果、この依頼書のみで承認してもらうことができました。
最後まで諦めないで頑張ってください。

行き詰ったら日本大使館に連絡

現金・クレジットカード、パスポート等取られて身動きがとれなくなってしまったら、とにかく日本大使館へ連絡してみましょう。
日本大使館は凱旋門からAv. Hoche(オッシュ通り)を真っ直ぐ行くこと12分程、地下鉄2号線Courcelles駅から徒歩5分です。

電話01.48.88.62.00(代表)
住所7 AVENUE HOCHE 75008 PARIS(地図:google map
執務時間平日 09:15~18:30(電話対応時間:9:30~13:00、14:30~18:00)
領事窓口平日 9:30~13:00(申請受付は12:30まで)、14:30~17:00
休館日休館日カレンダー
アクセスCOURCELLES駅より徒歩5分
CHARLES DE GAULLE ETOILE より徒歩10分
84番(MURILLO)
22, 31, 43, 52番(HOCHE-SAINT-HONORE) 
30番(COURCELLES)
By Tangopaso – Self-photographed, Public Domain, Link (Wikipedia )

時間は有限です。
早めに気分を切り替えて、楽しく安全なご旅行を続けてくださいね。

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Nagi
Nagihttps://www.voyages.jp
はじめまして!管理人のNagiと申します。 リクルート、医療系マーケティング会社などを経て現在フリーランスで活動中。 2017年から更新が止まり23年に復活。 同年秋に念願のマイルで世界一周を実現しました。 まだ旅行記は下書きのままで更新できていませんが、少しずつアップしていく予定です。 何故かヨーロッパに行くとトラブルに巻き込まれる体質なのは相変わらず。 失敗談の数々が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。 生粋の陸マイラー、時々乗り鉄。口癖は費用対効果! ふるさと納税歴は2013年から。

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