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2024年3月19日 火曜日

パリの治安:防犯対策

ブックマーク記事
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この記事は2014年4月10日に公開した内容を再編集したものです。

私は運良くこれまでにスリに遭ったことがなかったのですが、とうとう2012年に遭遇!!
そんな訳で一度初心に戻り、パリの現状を調査してみました。

事前に心得ておくことで回避できる可能性が広がるかもしれません。

パリの犯罪の傾向

旅行者が遭遇するトラブルは、主に窃盗。
近年、大金を持った中国人観光客が多いため、アジア系は一括りでターゲットになっています。
狙われるのは、財布(特に現金)、ブランド物、スマートフォン、パスポートなど。

実行犯は、アフリカ系男性(こういう押し売りの方々も…)の他、ロマまたはジプシーと呼ばれる中東欧系の少年少女や女性が多い。
フランスでは移民の犯罪が何年も前から問題になっており、中でもロマ族による犯罪率が激増しています。
もちろん良識のある方達もたくさんいらっしゃいますが、特に用がなければ関わらない方が無難です。

今回紹介してるケース以外にもバイク強盗やニセ警官の職質、インチキアスリートの助けて詐欺等コントのような手口まで…
(全く笑えませんが…)
アプローチはソフトなものからハードなものまで、その手口は多種多様です。
リピーター、初心者問わずパリに行かれる方は、外務省:海外安全ホームページ(パリ)の一読をおすすめ。

また、具体例を文章で追うより、画像や動画などを見て、雰囲気を知っておくことが瞬時の判断に効果的だと思います。

ケース1 道端で話しかけられtake away!

ロマの女たちに買ったばかりの紙袋を強奪されるアジア人

上は中国人観光客がロマの女性たちに取り囲まれている図
LE FIGARO.fr: La police veut renforcer la sécurité des touristes à Paris より

道端で話しかけられたスキに、ポケットやバッグに手を突っ込まれてア~レ~

嘘の国連の署名用紙
使い古されたインチキ署名用紙

道を尋ねられたり、署名をお願いされたり、落としてもいない物を「あなたのですか?」と聞かれたら、要注意!
※署名用紙には、国連マークが入っていますが、コピーを重ね、使い古された形跡が・・・(そんなの確認せずにダッシュしてください)
しかも相手は女性や少女達だったりするので、一瞬ニコリと返してしまいがち。
でも、そんな気持ちを振り払い、無視しして即座に走り去りましょう。
旅の恥はかき捨てでもいいじゃないですか!
怪しいと思ったら拙い言葉で話すより逃げるが勝ちなのです。

人通りが少ない場所では、一瞬怯むと、数人で一気に取り囲まれて身ぐるみを剥がされます。
ターゲットにされたら、こちらが複数でもお構いなし!!
そういう時は大きい声を出し、バックを抱え、体を振り回して抵抗しながら逃げましょう。

こちらは英仏語のサイトですが、複数の画像が掲載されているので、大変参考になります。

Mail Online: Invasion of the pickpockets
Paris Match: Pickpockets à Paris. Autopsie d’un flag

私はこのケースに遭遇し、オペラ座横でiPhoneを強奪されました(泣)
忘れもしない、帰国日の昼過ぎ。
オペラ座のレストランを後にした私達は3人でそぞろ歩いてました。

少女がふっと湧いたように近づいてきて、署名板を乱暴に出した直後、間髪入れずに3,4人に包囲され!?
シャンパンを飲んで気が緩みまくった私はiPhoneをボケっとに入れていたのでした(バカっ!)
ちなみに、もう片方のポケットにあった携帯用靴磨きは全くの無事。
どうせだったらこっち取っててよーーー!

幸いに、バッグは抱え込んだので、中身は無事でした。
貴重品はポケットに入れたり、分散せずに1つにまとめて守りましょう。

ケース2 立ち止まったらtake away!

信号待ちや観光地で撮影している間にア~レ~

メトロだけでなく、シャンゼリゼやオペラ、モンマルトル、ルーブル周辺は特に注意が必要。
立ち止まる時は、周囲に怪しい雰囲気の人がいないか要確認!

基本的に、スキがなければ、向こうも近づいてきません。
(何故か、サン・ジェルマン・デ・プレ付近はこういう怪しい人が少ないです)
下はのコントですが、1人で行動している時の貴重品管理には気をつけましょう。

ケース3 メトロでtake away!

ドア脇を定住にしている人は要注意。
突然、乗り込んできて、ドアが閉まるタイミングでバッグやデパートの紙袋を奪っていきます。
下の動画の左側に並んで座っている少女達に注目してください。
50秒ぐらいから動き始めます。

https://youtu.be/t4Et8RRGyqY

犯人の人数が多ければ、奥の席でも躊躇なく囲んで来るので気が抜けません。
現地の人が多く乗車していれば、追っ払ってくれることもあります(期待は禁物ですが・・・)
集団でオカシイ動きがあったらすぐに声を出し、抵抗しましょう。

パリの防犯対策

多くの人が集まる観光地のエントランス周辺や美術館のパブリックスペース(オープンスペース)、地下鉄やオペラ座、シャンゼリゼでは特に発生率が高いので、次の項目を意識して動きましょう。

具体的な対策

  • バッグのファスナーは必ず閉める
  • 洋服のポケットに貴重品は入れない
  • 多額の現金は持ち歩かない、両替は10ユーロ以下の紙幣で準備する(高額紙幣で支払っているところを見られると狙われることも)
  • できるだけクレジットカードで支払う
  • 早歩きで進む(トロトロ歩いたり、迷っている旅行者をターゲットにする)
  • 人通りの多い道を選ぶ(観光地でも閑散としているスペースでは殺気立ったオーラ―を纏え!)
  • 目をつけられるような高額なブランドバッグやお財布を持っていかない
  • 地図や本を広げる時はカフェやホテルのロビーなど落ち着ける場所で
  • 道端で無防備にスマホをイジらない(1人の場合は、必ず周りを確認してから)

外務省:海外安全ホームページ(パリ)にもケースごとに詳しく記載されているので、ご一読をおすすめします!!

事前準備

これは、最悪の場合を想定した事前準備です。
万が一の時のためにお守りとして準備しておきましょう。
どこまで準備するかは皆さんのご判断でお願いいたします。

  1. 持参するクレジットカード番号のメモ
  2. パスポートのコピー
  3. 6ヶ月以内に発行された戸籍謄本、証明写真:縦4.5cm×横3.5cm パスポートの再発行に必要になります
  4. 海外旅行保険(携行品損害)への加入、または付帯保険サービスがあるクレジットカードを持参
  5. 連絡先一覧のメモ
  6. 現金、クレジットカードは一部しか持ち歩かない 残りはホテルのセキュリティーボックスへ
  7. スマホを遠隔コントロールできるように設定しておく*

*iPhoneの場合:apple.com iPhone、iPad、Macを探す iCloud: 「iPhoneを探す」機能の概要
※ポケットwifiに常時接続するために”モバイルデータ通信”をオフにする場合、節約のため機内モードのまま持ち歩く場合は次ののリスクが生じます。
⇒”iPhoneを探す”などの遠隔コントール機能が使えなくなる
⇒撮影した写真などがクラウドと同期しないため、バックアップされない

私が実施しているのは、1,2,4,6,7
7に関しては、多少コストが上がっても”海外パケットし放題”を使用しています。
被害に会った時は、iPhoneをポケットwifi常時接続にしていたため、写真もバックアップされず為す術もありませんでした😢

防犯対策におすすめのアイテム

最近はリーズナブルで多機能のアイテムも多いので、保険の一つとしてご購入してはいかがでしょうか?
実際に管理人が使っているものを載せてみました。
街歩きバッグ>貴重品入れ>ワイヤーロックの順番でオススメです。

ジッパークリップ

リュックやバッグのジップを繋ぐクリップです。
着脱に慣れが必要ですが、外しにくい証でもあるので、非常に安心感がありました。
ジッパークリップで検索すると他にもいろいろな商品があるのでご自身のバッグにあったデザインを選んでみてはいかがでしょうか?

貴重品入れ

予備の現金やクレジットカードは基本的にホテルのセキュリティーボックスに入れるのが良いですが、持ち歩く場合は財布とは別にしておきましょう。
写真はOUTDOORコンパクトトラベルポーチ
長財布型のOUTDOORネックポーチもおすすめです。

  • ポケットが多く貴重品類を整理整頓して収納できる
  • パスポート(旅行者は身分証明を常時携帯義務があります)が入るサイズ
  • コートやジャケットの下に斜めがけできる
  • 手持ちバッグの中に入れてもストラップなどで繋ぐことができる

ワイヤーロック

軽めで、丈夫なものがおすすめ。
スーツケースと手荷物、バッグと貴重品ポーチなどを繋ぐ時に遣います。

軽量頑丈ポリカーボネイト採用! TSA (アメリカ安全運輸局認定) 蛍光ワイヤーLX BK 1329
ロックだけでも使えるため、海外旅行には必ず持って行くアイテムの1つです。
TSA ロック ワイヤータイプ 南京錠 3桁 ダイヤル式 海外旅行用 日本語説明書付き
こちらはワイヤーと一体型。
バッグと貴重品を繋ぐだけであれば、こちらで十分です。赤とブルーの全3色。

いかがでしたか?

パリに行く前にテンションが下がってしまったかもしれません(ごめんなさい!)
でも、心配することはありません!用心していれば、全く触れ合うことはないのですから。
前回行ったパリでも、何度かロマ系の窃盗グループに遭遇しました。
事前に心得ていれば、彼らの様子を傍観者として見れるのです(当事者になった場合は、逃げるが勝ち!)

それでは、気を取り直して!Bon voyage!

※実際に遭遇してしまった時の対処については、パリの治安:被害後の対処で記載しています。

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Nagi
Nagihttps://www.voyages.jp
はじめまして!管理人のNagiと申します。 リクルート、医療系マーケティング会社などを経て現在フリーランスで活動中。 2017年から更新が止まり23年に復活。 同年秋に念願のマイルで世界一周を実現しました。 まだ旅行記は下書きのままで更新できていませんが、少しずつアップしていく予定です。 何故かヨーロッパに行くとトラブルに巻き込まれる体質なのは相変わらず。 失敗談の数々が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。 生粋の陸マイラー、時々乗り鉄。口癖は費用対効果! ふるさと納税歴は2013年から。

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